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富士総合火力演習 平成26年度 島嶼部奪還の演習内容

 

先日、陸上自衛隊についての記事を書きました。
陸上自衛隊は
どういう組織になっていて、
どんな部隊がいるのか
をざっくりと書きました。
佐世保の相浦駐屯地に駐屯している
「西部方面普通科連隊」と
それを中心にこれから編成される
「水陸機動団」について書きたいのですが、
その前に、
島嶼部(尖閣諸島など)をどうやって守るのか?
占領された島嶼部をどうやって奪還するのか?
これらについて、もっと理解を深めようと思います。
このシナリオの中で、どういう部隊が、
どういう役割を担っているのかが分かると、
「西部方面普通科連隊」や
「水陸機動団」が何をするのか
よく理解できると思うからです。
では、平成26年度の
「富士総合火力演習」
で行われた、島嶼部奪還の演習
を流れを追ってみてみます。
動画自体は、ネットでたくさん公開されていますので
そちらでご覧ください。
演習の流れは以下の通りです。
※個人的に流れをまとめたものですので、
 実際のシナリオとは違うかもしれません。
 拙い部分や間違いがあったらごめんなさい。
※各画像は、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の
  各ホームページから引用させて頂きました。

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平成26年の富士総合火力演習で行われた、
島嶼部奪還の演習内容。
★敵の侵攻
1、島嶼部に配置された沿岸監視部隊がレーダーで監視。
2、海自のP3Cが偵察し、敵艦船や潜水艦を探す。
  P-3C 固定翼機_海上自衛隊
3、空自のF2戦闘機がスクランブル。
  F2戦闘機_航空自衛隊
4、敵艦船を攻撃。
5、陸上自衛隊の無人偵察機システム(FFRS)にて、
  洋上をさらにすすむ敵艦船を偵察。
6、統合火力調整所に情報が伝わる。
7、火力戦闘指揮統制システム(FCCS)に基づき、
  陸上自衛隊が対艦戦闘を開始する。
8、88式地対艦誘導弾システムと発射機により、
  長射程の対艦ミサイルシステム(SSM)にて敵艦船を攻撃する。
  ※沿岸砲と違って、移動することが出来る。
  88式地対艦誘導弾_陸上自衛隊
9、さらに近づいてくる敵艦船に対し、沿岸部にて、
  火力戦闘指揮統制システム(FCCS)に基づき、
  96式多目的誘導弾が射撃し、
  敵舟艇や水陸両用車を攻撃する。
  96式多目的誘導弾システム_陸上自衛隊
10、監視車両の情報を得て、中距離多目的誘導弾にて
   敵舟艇を撃破する。
   中距離多目的誘導弾_陸上自衛隊
11、上陸し、内陸部に侵攻してきた敵に対し、
   潜伏斥候(自衛隊員)により、敵指揮官車両や通信車両
   の発見等の情報を、統合火力調整所へ伝達。
   
12、統合火力調整所は、上空待機しているF2戦闘機に、
   LJDAMを使用した精密爆撃を依頼。
13、斥候が目標に誘導用レーザーを照射し、
   F2戦闘機からのミサイルを誘導して撃破する。
   F2戦闘機は、敵対空火器の射程外の遠距離、
   高高度から攻撃が可能。雲の上から攻撃できる。
14、敵に要点を確保され、島を占領される。
★本土からの奪還部隊の展開。
15、日本本土より、敵部隊を撃破する為に
   空中及び海上から速やかに機動展開する。
16、迅速性を要する偵察部隊、および先遣部隊は、
   陸上自衛隊の装備する輸送ヘリにより、空路から
   島嶼部へ迅速に機動展開する。
   
17、航空自衛隊の航空機を主体とした1次展開部隊を展開。
18、主力である戦車などの重装備部隊を海上自衛隊の艦船を主体として2次展開。
19、民間の輸送力を主体として、3次展開部隊を輸送し、戦力を迅速に集中する。
20、偵察能力、及び対空警戒能力に優れた観測ヘリコプターOH-1が、
   空中から敵部隊を偵察。
   OH-1(観測ヘリコプター、愛称:ニンジャ)
   
21、航空偵察の情報を元に、地上偵察部隊が情報収集を開始。
   
22、多用途ヘリコプターUH-1にオートバイを積載し、
   空路から敵の後方に潜入し、偵察を行う。
★先遣部隊の上陸。
 先遣部隊がヘリコプターなどにより、空中から機動展開し、
 主力の島嶼部への上陸を援護する為に、海岸付近などの要点を確保する。
23、戦闘ヘリコプターが先遣部隊の機動展開を援護する。
   (AH-64D(アパッチ)が30ミリ機関砲で援護射撃する。)
24、AH-64Dの射撃援護の中、多用途ヘリコプターUH-60、
   及び大型輸送ヘリコプターCH-47から先遣小隊が降下する。
   
25、続行する主力を援護する為、島嶼部海岸付近の要点を確保する。
26、先遣小隊は、後続部隊と相互に援護しながら前進する。
27、先遣小隊が要点を確保した後、AH-64Dの射撃援護の下、
   中隊主力の一部を降着させる。
28.輸送ヘリからジープなどの車両を降ろし、乗車して速やかに展開する。
★主力部隊の上陸機動展開。
29、水陸機動部隊が敵の監視網を避けてボートで上陸、
   もしくはエア・クッション型揚陸艇(エルキャック)により
   戦車などの重装備部隊を輸送艦から直接上陸地点まで運ぶ。
   LCACと90式戦車_陸上自衛隊
30、引き続き、海上自衛隊の輸送艦、民間の高速船、フェリーなどを使用して
   戦車などの重装備部隊を島嶼部へ輸送する。
★島嶼部奪還まで。
31、偵察部隊が隠密行動、
   及び強行突破により敵警戒線の後方に潜入し偵察活動を行う。
32、襲撃部隊が、87式偵察警戒車、軽装甲機動者により、敵歩兵に急襲射撃を行う。
   これにより敵に混乱を生じさせ、これに乗じて、潜入部隊がオートバイ等で
   敵の警戒線を突破する。
33、潜入部隊からの敵情報告を受け、攻撃を開始する。
34、OH-1による空中観測の下、
   特科火砲、120ミリ迫撃砲、海上自衛隊の艦砲射撃が遠くの要点に、
   81ミリ迫撃砲が近くの要点に、攻撃準備射撃を行う。
35、攻撃を射撃支援する為に、74式戦車部隊、
   及び対戦車部隊が射撃陣地を占領する。
  
36、対戦車部隊の87式対戦車誘導弾を射撃して、敵戦車を撃破する。
37、74式戦車の射撃で、敵戦車を撃破する。
38、特科部隊、戦車部隊の射撃援護の下、
   施設小隊(工兵)が、92式地雷原処理車から地雷原処理用ロケットを発射し、
   敵陣前の障害(地雷)処理を開始する。
39、攻撃準備射撃の効果を確認し、不十分なら再度攻撃準備射撃を行う。
40、攻撃準備射撃の効果が確認できたら、特科部隊が発煙弾を射撃して、中隊主力
   の前進を支援する為の前進支援射撃を行う。
41、10式戦車小隊(主力戦車部隊)が攻撃前進する。
42、装甲戦闘車科小隊も先頭に参加し、射撃する。
43、10式戦車小隊が、装甲戦闘車科小隊の陣地変換を射撃援護をする。
44、装甲戦闘車科小隊が敵装甲車に射撃する。
45、特科部隊と迫撃砲部隊が突撃援護射撃を行い、
   増強戦車中隊の突撃を支援する。
46、特科火砲、及び120ミリ迫撃砲が遠方を、81ミリ迫撃砲が手前近距離を、
   それぞれ最大発射速度でうちまくる。
47、戦車中隊長は、これまでの戦果を確認し、突撃可能かを判断する。
48、手前の陣地に戦車中隊が突撃を開始する。
49、突撃が成功する。
50、新たに増強した戦車中隊やアパッチの攻撃により、ヘリボーン部隊を展開し、
   さらに奥の要点を追加攻撃する”戦果拡張”を行う。
以上です。
このシナリオを見ていると、
水陸機動団の出番がいつで、
どういう風に上陸するのかが
見えてきます。
「水陸機動部隊」と呼んでいる部隊が
「水陸機動団」の事のようです。
最初に島嶼部に到着するのは、
「中央即応集団」
だと思われます。
「特殊作戦群」「第1空挺団」が、
「第1ヘリコプター団」の輸送、援護の下、
先遣部隊として上陸するのではないでしょうか。、
その後、「水陸機動団」が海から上陸していくのだと
思われます。
陸上自衛隊の中で”精鋭部隊”っていうのは、
結局、有事に際して真っ先に敵陣に乗り込む部隊なのでしょう。
「特殊作戦群」が米軍と連携しながら現場の指揮をとり、
「第1空挺団」、「水陸機動団」といった順番で
上陸していくのでしょう。
夜間に空からパラシュートを揺らしながら
降下したり、
闇夜にまぎれて島の海辺から上陸するのでしょうか?
明らかに不利な状況の中、
敵陣に潜入していくわけですから、
敵が特殊武器(NBC兵器)を使用する場合は
「中央特殊武器防護隊」も
前線に出るのかもしれません。
NBCといっても長崎放送のことではありません。
(Nuclear,Bio,Chemical)の頭文字です。
核兵器、生物兵器、化学兵器ですね。
この前身の部隊は、”地下鉄サリン事件”や”東海村JCO臨界事故”に
出動した、東部方面隊隷下の「第101化学防護隊」です。
その後、「中央即応集団」に隷下となり、
東日本大震災による、
”福島第一原子力発電所事故”
の対応に派遣されました。
3号機の水素爆発で、
4人の隊員が負傷したとのことです。
どの部隊も、
並大抵の精神力では勤まらないでしょうね。
ほんとうに尊敬します。
とりあえず、今回はここまでです。
では!

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