松浦市とその周辺を楽しむブログ

長崎県北から福岡までの九州北部の情報をメインに書きます。

松浦市の医療はどんな状況か?

 

松浦市の医療体制の現状

松浦市の公立病院

2009年に松浦市民病院が診療所に縮小しました。

松浦市立中央診療所

松浦市立中央診療所

2015年3月時点で、松浦市内には公立病院はありません。
※ちなみに病院とは、「ベッド数が20床以上の医療機関」の事を指します。

松浦市の民間病院

現在は以下の民間病院が頑張っています。

  • 菊地病院(志佐町)93床
  • 田中病院(御厨町)90床
  • 武部病院(今福町)50床

松浦市にある病院と診療所

松浦市には以下のような病院、診療所があります。

区分

名称

住所

電話
番号

病床数

診療科目

民間
病院

菊地病院 志佐町 0956-
72-
0151
療養
病床
93
内科・呼吸器科・
消化器科・
循環器科・外科・
整形外科・皮膚科・
放射線科・眼科・
リハビリテーション科

民間
病院

田中病院 御厨町 0956-
75-
0211
療養
病床
90
内科・外科・
整形外科・
脳神経外科

民間
病院

武部病院 今福町 0956-
74-
0007
療養
病床
50
内科・外科・
整形外科・
脳神経外科・
耳鼻咽喉科・
アレルギー科

公立
診療所

松浦市立
中央診療所
※2009年
病院から
格下げ

志佐町 0956-
72-
2166
0 内科・
人工透析内科

公立
診療所

松浦市立
青島診療所
星鹿町
青島免
0956-
75-
0782
0 内科・外科             

公立
診療所

松浦市立
福島診療所
福島町 0955
47-
2003
病床 19
(再掲療養
病床19)
内科・外科・
小児科  

公立
診療所

松浦市立
鷹島診療所

鷹島町
0955
48-
2012
病床 19
(再掲療養
病床12)
内科・外科

民間
診療所

押渕医院
※2014年
病院から
医院へ
御厨町 0956-
75-
0311
一般
病床19
内科・外科・
整形外
科・
神経内科・
リハビリテーション科・
麻酔科・消化器外科・
疼痛緩和内科
※以前は
救急病院だった。

民間
診療所

間宮医院 御厨町 0956-
75-
0208
一般
病床 6
内科・小児科・
消化器内科

民間
診療所

江藤医院 志佐町 0956-
72-
3411
病床
19
内科・外科・
整形外科

民間
診療所

坂口こども
クリニック
志佐町 0956-
72-
5900
0 小児科・小児外科

民間
診療所

中山
レディース
クリニック
志佐町 0956-
72-
0050
病床
13
産婦人科

民間
診療所

能塚医院 志佐町 0956-
73

0077
0 内科・外科・皮膚科・
呼吸器科

民間
診療所

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平田
整形外科
志佐町 0956-
72-
2521
病床
17
(うち
療養8)
整形外科・外科・
リハビリテーショ

民間
診療所

木村内科
循環器科
調川町 0956-
72-
1101
療養
病床
14
内科・循環器科・
消化器科

民間
診療所

白壁
外科医院
今福町 0956-
74-
0221
一般
病床
19
内科・外科

出典:松浦市HP

松浦市は2009年に公立病院が消滅した。

以前は、「松浦市民病院」が地域の中核病院として頑張っていました。
しかし、医師不足や病床利用率悪化(30%未満)などにより、2009年に「診療所」に格下げとなりました。

当時の総務省は、「病床利用率が3年連続で70%未満の公立病院」
という基準で縮小を決めたようですが、
当時の松浦市民病院は「病床利用率が30%未満」と、極端に悪い経営状態でした。

近隣自治体の公立病院はどうなった?

平戸市

平戸市民病院(110床)と平戸市立生月病院(60床)は現在も存続しています。

平戸の場合は、陸路で救急搬送するには佐世保にも伊万里にも遠いですから、
平戸市民病院をなくすわけにはいかないでしょう。

また、他の病院に流れない分、松浦市に比べて病床利用率は下がらない気もします。

佐世保市江迎町(旧北松浦郡)

北松中央病院(199床)が頑張っています。

北松浦郡江迎町が設置し、北松浦医師会が運営してきた「公設民営病院」として、
地域に親しまれてきました。

2005年に地方独立行政法人となりました。

江迎町が佐世保市に編入された今でも、
実質的には松浦市を含めた北松地区の中核病院として存続しています。

現在は経営も比較的良好で評価も高いようです。

職員の方はもともと民間のような形態で勤務していたらしく、
地方独立行政法人化する際の反発(公務員時代より待遇が悪くなる等)が
無く、移行がスムーズに行えたようです。

近年も透析病床を40床から50床に増床したり、
ドクターヘリ用のヘリポートを新設したりしています。
年間600件程度の救急搬送を受け入れており、
95パーセントは治療を完結させています。

また時間外外来も年間2,000件程度対応しているようです。

出典:地方独立行政法人北松中央病院評価委員会 佐世保市

地方独立行政法人化でうまくいった例として取り上げられているようです。

京丹後市議会の研修報告より

”本病院が、全国に先駆けて地方独立行政法人(非公務員型)に移行できたのは、昭和45年より地元医師会へ委託し、病院形態が公設民営で運営されており、なおかつ黒字経営であったことが大きい。

独法移行により職員は、一旦退職の形をとるが、もともと民間人であり経営形態が変わるだけで、比較的スムーズに移行できたようである。

医師の確保については、不足気味とは聞いているが、長崎大出身の理事長(公設民営時代の3代目院長で勤続38年)は同大学との太いパイプを持っており安定している。

また、本病院の医師や看護師とも良好な関係を築いているようである。

地域医療圏は、5市町村で約6万人であるが、包括医療や救急医療に対する病院のコンセプトが明確であり、機能的な医療に徹している。
地元住民は、産科、小児科などの政策医療も希望しているようであるが、病院での対応が難しい状況である。
しかしながら、圏域の4大病院との連携が確立されており、医療ニーズの補完関係はスムーズなように見受けられる。

また、理事長の自負心や熱意も強いものを感じるとともに、首長や議会の信頼も厚く、病院経営に対する絶大な権限を保持している様子が伺える。”

出典:平成20年度文教厚生常任委員会所管事務調査(研修視察)報告書

伊万里市と有田町

隣の県の伊万里市と有田町は、共同で「伊万里有田共立病院」を設立しています。

「伊万里市民病院」と「有田共立病院」がそれぞれ老朽化していたため、
2つの病院を統合して「伊万里有田共立病院」を設立したようです。

公務員の報酬の違いにより反発もあったようですが、何とか統合できたようです。

出典:開院1周年で発展途上 もっと良い病院に 九州医事新報

松浦市の医療の状況

松浦市の医療は全体的に以下のような患者向けです。

  • 軽いケガ
  • 一過性の軽い病気
  • 慢性の病気の療養
  • 要介護のお年寄りの治療、療養
  • お年寄り向けの通院リハビリ
  • 皮膚科、眼科、耳鼻科、歯科など

また、以下のような医療には対応ができません。

  • 三次救急患者(重篤、脳卒中、急性心筋梗塞)の受入れ
  • 二次救急患者(入院、手術)の受け入れ
  • 大きな手術
  • 小児や妊婦の救急対応

松浦市の救急医療体制

二次救急や三次救急に対応できる病院はありません。。

以前は、松浦市民病院押渕病院が救急指定病院でしたが、
いずれも規模を縮小して診療所になってしまいました

北松中央病院、もしくは佐世保、伊万里への搬送となります。

松浦市の時間外診療

松浦市の休日当番医が対応してくれますが、
夜間診療や小児、妊婦などは対応してくれない場合もあります。
以下のような感じで受け入れ先が変わります。

  1. 松浦市内の休日当番医
  2. 佐世保市の急病診療所
  3. 佐世保の基幹病院(総合、共済、労災、中央)

市内の複数の病院に連絡をして断られた場合、結構時間がかかります。

容態によっては臨機応変に119番した方がいいかもしれません。

病院から「消防で聞いてください」といわれる場合もあります。

患者が小児やお年寄りの場合は本人が症状を説明できないので、
専門医のいる佐世保への搬送を考えた方がいいと思います。

妊婦の場合は市内では受け入れてもらえません。
掛かりつけの産婦人科に連絡するか、だめなら119番で消防に
受け入れ先のアドバイスを仰いだほうがいいかもしれません。

※119番したからといって必ず救急車が出動するわけではありません。
受け入れ先を探してもらい、自分たちで搬送するのもありです。

松浦市ホームページ 休日当番医
トップページ > くらし > ライフシーン > 健康・医療 > 医療機関 > 休日当番医

佐世保市立急病診療所
tel : 0956-25-3352

長崎県小児救急電話相談センター
tel:#8000
または
tel:095-822-3308

佐世保市消防局(救急医療機関案内)
tel:0956-23-8199

詳しくはコチラへ
佐世保市ホームページ 休日・夜間における医療体制について

松浦市の子育て医療体制

子育てに関しても厳しい状況です。

小児科

松浦市の小児科の専門医院は、以下の1件だけです。

  • 坂口こどもクリニック(志佐町)
    ※福島診療所と間宮医院にも小児科があります。

産婦人科

松浦市の産婦人科は、以下の1件だけです。

  • 中山レディースクリニック(志佐町)
    ※ちなみに平戸市には1件もありません。

子育て関連での松浦市の最大の弱点ではないでしょうか。
若い世帯や子育て世帯にとっては残念です。

佐世保との連携

産科・婦人科・小児科の救急についても佐世保の病院と連携しています。
救急の場合は、「佐世保共済病院」や「佐世保総合病院」に搬送されると思います。

まとめ

松浦市の医療は、佐世保ありきで成り立っています。

松浦市内は、救命救急センターのある「佐世保市立総合病院」まで、陸路で1時間で搬送できます。松浦市中心部からであれば30分程度で搬送可能です。

西九州自動車道が全線開通すれば、もっと改善されると思います。

昔は松浦市民は松浦市民病院で最後を迎える方が多かったと思いますが、
最近では佐世保で最後を迎える方も多いと思います。

できれば、松浦市内に公立病院を復活させてほしいですが、
なかなかむずかしそうですね。

とにかく、西九州自動車道に期待しましょう。

ではまた。

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