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九州、長崎の方言 「なおす」と「かたづける」 

 

「コレ、かばんになおしときなさい!」
小さい頃には当たり前のように使っていた「なおす」という言葉。
都会に出て、友人との会話中に
「これ、なおしといて」
といったら、
「えっ、なおす?別に壊れてないよ?
って言われたことないですか?
標準語では「片付ける」なんでしょうけど、
私は昔から「なおす」って言っていました。
おそらく、九州の人はみんなそう言うんじゃないかな?
友人に「はっ?」な顔をされても、
しばらくは、
こちらも「なにか?」な顔です。
一呼吸してから、
えーーっ!方言だったのかーーっ!
と衝撃を受けました。
てっきり自分はもう都会人になったと思っていたのに・・・。
どや顔で標準語を使っていただけに、
恥ずかしかったのを覚えています。
確かに、
「直す」は、
”修理する”、”物や考えの異常な状態を、正常な状態に戻す”
といった感じの意味ですよね。
さらに、
「治す」は、
”治療する”、”体の異常な状態を、正常な状態に戻す”
といった意味だと思います。
じゃあ何故、”片付ける”ことを
「なおす」って言うんでしょうか?
私の説はこうです。
「このオモチャ、ちゃんとなおしなさい!」
というのは、
”オモチャ”を「直す」という事
ではなく、
”目の前の空間の、望ましくない状態”を「直す」という事
なんじゃないかと思うんです。
”片付ける”というのは、
目の前から無くして、
見えないところに収納する感じですが、
”直す”というのは、
「姿勢を正して座り直す」とか
「居住まいを正す」のような
空間や精神的なものも含めて
正しい状態にする事だと思います。
あくまで、個人的な意見ですが。
方言って田舎くさい感じがしますけど、
昔の言葉に置き換えてみると、
武家ことばだと思うんです。
田舎の言葉だから、土着の
全く異文化から出てきた言葉のような
イメージがありますが、
どちらかというと、
今の標準語の方が、庶民の言葉で、
方言は、昔の武家ことばだと感じます。
九州は特にそう感じるんです。
武家ことばが、しゃべっているうちに崩れて、
文語体から口語体に変わって・・・。
その崩れ方微妙に違うから、
地方ごとの方言になっていったんだと思います。
他にも色々な言葉があるので、
九州、長崎の方言について書こうと思います。
もちろん自分勝手な解釈ですが・・・。
今回はここまで。
では!

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