【コスモス薬品】調剤薬局へ参入？薬剤師の求人も募集増える！

「ディスカウントドラッグ　コスモス」は毎日が激安で評判！のドラッグストアです。

新店舗を次々に出店し、勢いがとまりません。
今後の動向や店舗の出店計画、経営・採用の状況などを書きます。
2016年５月時点の情報をまとめてみました。

コスモスで処方箋受け付けが始まる！？

コスモス薬品の調剤併設に向けての動向です。
今後は医薬品の販売だけでなく、調剤薬局を併設しての店舗経営を検討しているようです。

18年薬価改定の動向にらみ調剤併設店へ参入検討。大型店の客数生かし処方箋の大量受け付け狙う。５年内に手薄の関西、中部へ集中出店しドミナント強化。
出典：会社四季報

田舎の店舗ではうれしいかも？

コスモス薬品が出店している地域、特に田舎では、みんなコスモスで買い物をします。
生活に密着しているわけです。

そこに薬局（病院からもらった処方箋を持っていってお薬をもらう）ができるわけです。

ちなみに、病院の前に構えている薬局のことを「門前薬局」、駅前などで複数の医療機関の処方箋を受け付ける薬局を「面分業薬局」と言います。

ドラッグストアに併設される薬局がこの「面分業薬局」です。

１人、もしくは家族と複数の病院に行く場合は、門前型の調剤薬局に行くよりも、すべての処方箋をもって買い物をするついでにコスモスでお薬を処方してもらった方が便利ですよね。

さらに、そこが行きつけの「かかりつけ薬剤師」になれば、質の良いサービスを受けられます。

２０１６年４月より「かかりつけ薬剤師」制度がスタートしました。

「かかりつけ医」と同じように、患者１人につき「かかりつけ薬剤師」１人を選ぶことができる制度です。

「かかりつけ薬剤師」になるには「3年以上の薬局勤務経験」や半年以上その薬局でしっかりと働いているなどの条件があります。
また、医療に係る地域活動（講演会など）への参加や研修認定の取得なども義務付けられています。
必然的に経験豊富な方がかかりつけ薬剤師になると思われます。

メリット

なんといっても、自分の服用している薬をすべて把握し、体調や服薬状況をみながらアドバイスが受けられることです。
薬が思わしくなければ医師に報告、相談をしてくれます。

また、不要な薬を多種にわたって服用している場合などは、患者の要望に応じて自宅を訪問しお薬の整理をしてくれるとの事です。

痛み止めなんてあちこちからもらって余りますからね。
お年寄りもあちこちから薬をもらい、余っていることが多いです。

処方薬以外の市販薬やサプリメント、健康食品なども含めてアドバイスを受けられます。
また、薬局の営業時間外でも服薬の相談やアドバイスを受けることができます。

薬の知識の乏しい高齢者などにとっては、薬漬けの状態や残薬（家に眠っている薬）に関する残薬調整（残薬管理）をお願いすることで、体にも財布にも良い影響があると思われます。

デメリット

「薬剤服用歴管理料」の代わりに「かかりつけ薬剤師指導料」がかかる為、保険適用で一回につき２０円～１００円くらいの支払い増になるようです。

医薬品を販売するには資格が必要！

病院でもらう薬と市販薬の違い！

ドラッグストアで売られている薬は「ＯＴＣ医薬品（一般用医薬品）」と呼ばれます。
俗に「大衆薬」とか「市販薬」と呼ばれるものです。

医薬品の分類

ドラッグストアでの薬剤師の役割

ＯＴＣ医薬品には、「第１類・第２類・第３類」という種類があります。
それぞれ取り扱いが異なります。

OTC医薬品の取り扱い

第１類医薬品は、効果が高いですが副作用の恐れもあります。
購入時は、薬剤師からきちんと説明を受ける必要があります。

ですので「第１類医薬品」を販売しているドラッグストアには必ず薬剤師が常駐しています。
コスモス薬品でも同じことが言えます。

薬剤師の募集

コスモス薬品のホームページで薬剤師（中途採用）の募集を行っています。

募集要綱

調剤薬局を併設すれば、薬剤師の募集も必要！

調剤薬局が併設されるとなると、大量に薬剤師の求人が出ると思われます。
地域の調剤薬局との処方箋の奪い合いになるのでしょう。

コスモス薬品も「かかりつけ薬剤師」を店舗に配置することで、患者がコスモス薬品で処方を受け買い物もして帰るようになるわけですから、経営へのインパクトは大きいんじゃないでしょうか。

いずれにしても利用者の選択肢が増えるのは良い事です。
利用者によりよいサービスが提供できる薬局だけが生き残っていくのでしょう。

ウエルシアが業界トップに！調剤併設のドラッグストア

ドラッグストア業界で、いまマツキヨを抜いて売上高１位に躍り出ようとしているのがイオングループのウエルシアです。

ウエルシアは約6割の店舗で調剤薬局を併設しています。
毎月約70万枚の処方せんの受付を行なっているとの事です。
さらに、在宅への訪問服薬指導なども積極的に行っています。

この調剤薬局併設店の売り上げはウエルシアの業績を大きく牽引しています。
出典：ウエルシアホールディングス　ホームページ

コスモス薬品もこのような業態を取り入れようとしているようです。
まさに「かかりつけ薬剤師」のいるドラッグストア時代の幕開けです。

薬剤師の職場が調剤薬局からドラッグストアへ！

そのうち病院の前には門前薬局ではなく、門前ドラッグストアが建つのかも？
薬剤師もみんなドラッグストアに勤める事になりますね。

薬剤師の方も働き方が多様になってくるのではないでしょうか？

「かかりつけ薬剤師」を目指す方としては、医療用医薬品・ＯＴＣ医薬品・サプリメント・健康食品などの幅広い知識が身につく調剤併設のドラッグストアでの勤務も、一つのキャリアアップの方法になるのかもしれませんね。

コスモスってどんなお店？

九州生まれのドラッグストア！

「コスモス薬品」は1983年に宮崎県延岡市で創業された企業です。
2016年現在、九州地区では470店舗以上を展開し、すでに磐石な基盤を作っています。

現在は勢力を東に伸ばし、中部地区に進出しようとしている状況です。

コスモス薬品は加工食品、冷凍食品が激安！

なんでそんなに安いの？というくらい安いです。
田舎のお店でもかなり安い価格で商品を提供してくれます。

冷凍食品も安いですし、加工食品全般が豊富な品揃えで地域最安値です。
しかも毎日、当たり前のように、チラシもないのに安いです。

アイスクリームなんて他の店では高すぎて買えません。
薬剤師もいて心強い、医薬品が買える激安スーパーです。

経営状況

売上高

24期連続２ケタ（１０%程度）成長中です。
右肩上がりですね。

経常純利益

近年は順調に右肩上がりです。
この利益で設備投資や福利厚生の改善を行なっているとの事です。

店舗数の推移

◆平成27年 5月末：６５６店舗（九州地区４４３店舗）

◆平成28年 4月末：７２５店舗（九州地区４７２店舗）
※（内１店舗は調剤薬局）

やはり、地盤である九州地区が４７２店舗と圧倒的に多いですが、昨年からの店舗増加数については、九州は２９店舗、九州以外が４０店舗です。

年間７０店舗程度を新規に出店しています。

関西、中部地方への積極進出

2014年～2016年の出店状況

最近は九州よりも中国地方、四国地方、関西地方、中部地方へどんどん新規出店しており、最近では奈良、滋賀、和歌山、三重各県に初出店しています。

出店計画

下記は全店網羅しているわけではありませんが、参考として挙げます。
尚、すでに開店している店舗もたくさんありますが、全て計画時の予定のみ記載しています。

兵庫県

◆上郡町竹万字大開キ２２７８（2015年1月20日 開店予定）
◆篠山市東吹字東中道ノ坪１１２１（2015年2月19日 開店予定）
◆南あわじ市賀集八幡字鯛ノ内１７３（2015年3月12日 開店予定）
◆福崎町南田原字中島７６２－１（2015年3月30日 開店予定）
◆丹波市柏原町柏原字六反田２９１４（2015年4月23日 開店予定）
◆朝来市和田山町桑原５５７（2015年12月18日 開店予定）
◆丹波市春日町七日市６２６－１（2016年2月27日 開店予定）
◆姫路市砥堀字中北野１２２４（2016年4月13日 開店予定）
◆宍粟市山崎町下広瀬１０４－１（2016年4月13日 開店予定）
◆多可町中区森本１６５－１（2016年6月3日 開店予定）
◆姫路市北原５５３－１（2016年6月6日 開店予定）
◆姫路市飾東町庄字二反田１６４（2016年7月1日 開店予定）
◆神戸市西区水谷３－２１６－３（2016年12月22日 開店予定）

大阪府

◆大阪市此花区高見１－１－１０６（2014年10月29日 開店予定）
◆大阪市平野区長吉六反１－２９－３（2014年10月29日 開店予定）
◆生駒市壱分町８０－４（2015年3月10日 開店予定）
◆堺市美原区平尾３７９（2015年3月下旬　完成）
◆堺市堺区七道東町１８２－１（2015年7月29日 開店予定）
◆守口市八雲中町３－１４６（2015年9月上旬　完成予定）
◆東大阪市稲葉３－２４１－１（2015年10月21日 開店予定）
◆泉大津市我孫子１１１（2015年11月3日 開店予定）

京都府

◆京都市南区吉祥院蒔絵町２６（2016年9月30日 開店予定）
◆福知山市石原２－１２（2017年頃 開店予定）

奈良県

◆田原本町大字十六面１８－１（2015年6月30日 開店予定）
◆葛城市南花内９９（2015年7月6日 開店予定）
◆上牧町大字上牧（2016年2月11日 開店予定）
◆桜井市大字大福１２６０（2016年6月8日 開店予定）
◆奈良市秋篠町１３４８－１（2016年6月17日 開店予定）

和歌山県

◆紀の川市中井阪字轟塚４６０－１（2016年2月20日 開店予定）
◆紀の川市貴志川町神戸字貫井３０－１（2016年6月3日 開店予定）
◆岩出市金池字春日45-1（2016年6月3日 開店予定）
◆和歌山市湊字堤外坪１８２７－５（2016年6月24日 開店予定）

滋賀県

◆湖南市夏見字二ツ橋２１３１（2016年1月22日 開店予定）
◆豊郷町大字沢字一町地１７５－５（2016年8月29日 開店予定）
◆大津市木の岡町５１（2017年1月3日 開店予定）

三重県

◆四日市市東日野町（2015年11月11日 開店予定）
◆松阪市郷津町（2015年12月31日 開店予定）

実際にどんどん出店している感じが伝わるかとおもいます。

「人口１０万人の商圏に１０店舗」という高密度の出店を行う戦略のコスモス薬品ですから、人口の多い関西地域にはさらに出店が加速するんじゃないでしょうか？

兵庫県に新物流センターを建設！

大和ハウス工業が開発した「北摂三田第２テクノパーク」（兵庫県三田市）に、延べ４・３万平方㍍ の物流施設を建設されました。

関西地域への更なる集中出店に備え、物流拠点を整備するわけですね。

兵庫常温物流センター

「兵庫常温物流センター」は、大和ハウス工業により設計施工されました。
店舗の建設に関しても大和ハウス工業の施工が多いようですね。

2016/1/29 完成予定

同物流センターは2016年1月29日の完成予定です。

敷地面積は72,000平米

物流施設の規模はＳ造２階建て延べ４万３２７８平方メートル。
建設地は北摂三田第２テクノパークＢ地区仮換地符号１－７。
敷地面積は７万２２４６平方㍍で、このうち３万０５５２平方㍍を建築面積に充てるとの事です。

出典：建設ニュース
出典：三重県雇用経済部　大規模小売店舗立地法の手続き

コスモス薬品 – 独自のビジネスモデル –

『小商圏型メガドラッグストア』という考え方

「コスモス薬品」は、住民1万人に対して「大型店舗（600 坪）」を1店舗構えます。

普通なら経営が成り立ちません。
しかし、通常のドラッグストアの”５倍”来店してもらえば、５万人相手の商売と同じように経営できるという考え方です。

毎月、何度も客が来店する地域密着型の店舗を目指しています。

何でも揃う、低価格、接客が丁寧、清潔感がある

毎月何度も来店してもらうために、”エブリデーロープライス”という圧倒的な安さで毎日営業します。
他のドラッグストアに比べ、食品が充実しているのが特徴です。

コスモスの店員さんはほんとに丁寧でサービスが良いです。
挨拶も丁寧で好感が持てます。

駐車場まで荷物を運んでくれる！

子連れのお母さんの場合、店員さんが荷物を持って駐車場の車まで運んでくれます。

こんなサービスしてくれるところは他にはありません。
商品の価格はディスカウントしても、サービスはディスカウントしないところがエラい！
合理的な経営なのに、温かみがあるお店です。

だから、地域で愛されるのでしょう。

食品の充実で差別化

ドラッグストアとしては食品が充実しているので客が集まり、既存の店舗も堅実な経営が出来ています。
コスモスの売上高の内訳は、食品が52％、医薬品が17％です。（2012年時点）
もはやスーパーです。

2012年フォーブス誌「卓越したアジア企業50社」に選出。

コスモス薬品は海外からも注目されている企業です。
世界有数の経済誌である”フォーブス誌”にて、2012年に「卓越したアジア企業50社」に選出されました。
日本では唯一、「コスモス薬品」のみでした。

明らかにわかる他社との展開方法の違い！

私の地元ではマツモトキヨシが増えています。
しかし、近所のマツモトキヨシとコスモス薬品とは明らかな違いがあります。

「マツモトキヨシ」は「ミドリ薬品」をフランチャイズ化しただけ。

近所のマツモトキヨシはもともとあった「ミドリ薬品」がマツキヨとのフランチャイズ契約にてマツキヨになっただけです。

これまであった店舗の外見をマツキヨ色に塗り替えて看板を変えるだけです。
地元の人間としては「んっ？」といった感じです。

これについてはイオングループのウエルシアも同じでしょう。
色んなドラッグストアを子会社化して飲み込んで成長しています。

コスモス薬品は新規店舗を建設して出店

店舗が新たに建設される！

コスモス薬品の出店の場合は、新たに店舗を建設します。
これまで不便だった地域に新たに店舗が出来ますから、住民は喜びます。

インパクトがちがいますよね。
認知のされ方が全く違います。

スーパーのような大型店舗

コスモス薬品は、日常生活での消耗品、食品はほとんどそろう”スーパー”のようなドラッグストアです。野菜や肉、魚などの生鮮食品以外なら、ほぼすべてそろいます。

コスモス薬品が出店した時の近隣住民の利便性の向上度合いは、ドラッグストアの域を超えています。

出典：【リクナビ】　コスモス薬品
出典：コスモス薬品　ホームページ

最後に！

薬剤師募集中

前述のとおり薬剤師の募集も行われています。

一口に薬剤師と言っても、調剤薬局勤務かドラッグストア勤務かで業務内容も給与も違うようです。

ドラッグストアでの勤務は拘束時間が長かったり、販売業務も行ったり大変ですが、その代わり年収も割高で多様な経験が積めるようです。

コスモス薬品には地域限定（通勤可能な範囲のみでの転勤）の働き方もあるようなので、土地に落ち着て働くこともできそうです。

今後、管理薬剤師やかかりつけ薬剤師などを目指す方にはそれなりのキャリアプランがあると思うので、薬剤師専門の大手転職支援サイトに登録して情報を集めると良いと思います。

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コスモス薬品日本一へ

コスモス薬品には、是非日本一になってほしいですね。
九州発の独自路線をひた走るこの企業をみんなで応援しましょう。

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